旧正月で一時帰国中の会社の先輩とのみました。
先輩は、生産畑の人です。
メーカーの生産と販売では、
# 生産コスト
# 納期
# 費用負担(不良品対応やエアシップなど)等
において利害関係が対立する構図になります。
もちろん、個別最適でなく全体最適をうまくコントロールしている会社もあるかもしれませんが、一般的には市場環境の変化(競合、需要の変化等)は避けられず、全体最適を実現したとしても、持続的にその状態を続けることは難しいでしょう。
そうした背景の先輩ですが、アジアの某国際都市で開催されたグローバル経営会議について話してくれました。
先輩は、会議を聞いていて思ったそうです。みなさん判で押したようにロジカルな受け答えをするけど全然中身がないですね。間違ったことはいってないですけどねとのコメントです。
どういう事かというと、なにか聞かれたときに、まず
Good question.
池上彰先生ではないですが、
いい質問ですね。
といって時間稼ぎをします。これで、10秒くらいは考える時間ができます。
そして、
それには3つ理由があります。
と、たとえ2つでも4つでもとにかく3つ理由があると答えます。
その内容は、だいたい、
# 景気が悪い。
# 商品が悪い。
# コストが高い。
さらには、
# 生産が悪い。
といったロジックで、間違ってはいないかもしれませんが、自分が悪いとかまったく言わない回答をするだけなんですよねと話してくれました。
私自身もそうした会議に出たことがあり、会議の意味について外国人と話したこともありますが、アジアの某国際都市で開かれた会議の目的は、
情報交換であり、意思決定の場でもないきれいな世界で仲間であることをお互いに確認する。
といったことなのではとおもいます。
もちろん、参加者に外国人のルールを理解して英語でも議論できる、ロジカルな頭脳、知識、英語力と胆力、
たとえば、
リメンバー パールハーバー
といわれたら、
ノーモアヒロシマ
とその場で(これは重要であとでおもいついてもその場で反論できなければ負けです。)言い返せる力がある人がいれば話は変わりますが。
個人的には日本の教育を小中高大と受けていますし、メンタル的にも争いは好まないので、アメリカの大統領選挙のような、お互いにののしりあうような議論は好みません。
相手の意見は尊重しつつも、ウィンウィンになるような解決策を見つけるようなコミュニケーションを目指していますが、なめられてもいけませんので、時に意見の食い違いがあっても適当にわかりましたとか、そういうことは言わず、自分の考えを繰り返し主張することができるように意識しています。
日本人が日本語で普段やってる会議で、もし、欧米人の言葉だけ話されたとすると、
言い訳はするんじゃない。
まずは、反省して総括してアクションプランたてろ
といわれるとおもいます。
グローバル化は難しいと思います。
英語だけでなく、会議とか仕事とかのビジネスカルチャーの違いをどう埋めていくかは、普段自分が業務をするときの課題であり続けています。