連休だったこともあり、昨日まで3日連続で記事を投稿してきました。
これまで4日連続で投稿したことはないので、今日投稿することで、個人的な新記録になります。
現在、私は日系企業の海外事業管理業務をしていますが、2000年代の初めに、日系でもあり外資系ともいえるような会社で海外駐在をしていました。
当時の私はヨーロッパに行ったことがなかったのですが、あるグローバルプロジェクトに参加することになり、ドイツのトリアーにキャンパス(プロジェクトの拠点)で働くことになりました。
プロジェクトは、本当に多国籍なメンバーで構成されていて、
アメリカ
イギリス
南アフリカ(インド系)
ドイツ
オランダ
ベルギー
ルクセンブルク
フランス
イタリア
スペイン
ギリシャ
ロシア
ブラジル(華人)
カナダ(スイス在住)
インド(スイス永住権)
韓国
マレーシア(華人、インド系)
日本
その他、本当に多くの国籍のメンバーが参加していてプロジェクトでした。
プロジェクトマネジメントについては、外資系的なやり方で、外部のコンサルタントも大勢参加していました。
それだけ多くの国籍の社員が集まると当然文化や考え方の違いによる衝突もあり、特に自分は日本の学校教育、社会人生活を送っていたので、相手に面と向かって、自己主張をするのは慣れていませでした。
ロンドンにもパリにも行ったことはなかったのですが、ヨーロッパにはよいイメージをもってましたし、ドイツは戦争の時にはドイツは日本と同盟国だったなあと思ったりで、いいイメージをもっていました。
しかし、はじめてのヨーロッパがルクセンブルク国境に近いドイツのトリアーという街で、仕事はアジア的な感覚からすると礼儀や敬意なしで自己主張が強い人たち(特にドイツ)が、言い合いをしているような環境でヨーロッパのイメージと現実はずいぶん違っていました。
<トリアー>
戦前、日本の平沼首相が、
独ソ不可侵条約が締結されて、
「欧州情勢、複雑怪奇なり」
という発言を残して辞職した背景もなんとなくわかるような気がします。
仕事については、またの機会に書いてみたいと思いますが、ワインについてです。
日本でワインを飲むときには、肉は赤とか、魚は白といった漠然とした知識しかなく、それほど困ることもありませんでした。
しかし、欧州のディナーは、前菜から始まり、メイン、チーズ、デザートと夜の8時から12時過ぎまでとか4時間以上続くこともあります。
ワインについても、産地やブドウの種類、食事との組み合わせなど非常に深い世界があり、ディナーの時に、あなたがワインを選んでくださいと言われるような状況もありえます。
(日系企業で外国人と戦っていたT師匠は、そんなときでも値段も含めてTPOに応じたワインを選び試飲までスマートにこなされていました。)
いまだにワインについての知識は、そんなにないので、自分が聞かれた場合は、レストランのおすすめと値段をきき、赤なら、渋いフルボディがいいとか、ミディアムがとか、白ならフルーティーがいいとか、シャルドネかリースリングとか、適当におすすめを教えてもらってしのいでいますが、知ったかぶりはしないで、お店の人にサポートしてもらうのがおすすめです。
そうしたなかで、トリアーで良かったことは、白ワインの産地で、街のマーケットにワインの出店があって、週ごと?にワイン農家が出店して提供しているワインを飲めたことです。
ドイツは気候の関係で赤ワインはできず、ドイツワインといえば白ワインであることをはじめて知りました。
ドイツワインといえば、中学生の時に読んでいた「エリア88」という戦場マンガで、主人公の風間真が、亡きドイツ人の戦友、フーバー キッペンベルグが、こよなく愛した「シュタインベルガー」というワインをパリのホテルで頼んで、女主人に、「フランスでドイツワインを頼むなんて」といわれるシーンを覚えているくらいでした。(検索するといろいろな方がエリア88のワインとしてブログを書いてるようです。余談ですが、このマンガ読んで海外情報というかイメージに憧れたというのはあるかと思います。)
トリアーは、モーゼル河流域のワイン産地で、さっぱりとしたフルーティーな白ワインは、はじめての本格的なワインだったこともあってか、自分が一番好きなワインになりました!
ワイン屋台で販売もしていて、十数ユーロでよく買ってのみました。
<街の中心がマーケットに。クリスマスにはホットワインも>
ボトルもオリジナルでした。
<購入した農家オリジナルワインボトル>
今でも白ワインは、トリアー産が一番美味しいと思ってます。
呪文のように、
モーゼルツァール(産地)
リースリング(ブドウの種類)
ハルブドロッケン(ハーフドライ、半辛口)
という単語を覚えた思いでのワインです。
今回は、勉強とはまったく関係ない内容になりましたが、英語を勉強した先に、外国人とコミニュケーションをする、異文化と遭遇するという世界があること(国籍がバラバラでもみんな英語を話します。)を知るのも広い意味では英語世界の楽しさになるかと思ってかいてみました。