学校説明会を終えての感想の続きです。
会場での留意事項については、前回の記事をご参照ください。
ブースで10校くらいの説明を聞き終わって息子の感想は、
「ブースの説明も学校によってずいぶん違うなあと思った。
でも、印象にのこらなくて思出せない高校も多かった。」
というものでした。
あとで振り返ると印象にのこったのは、説明した先生がにこやかで自分に興味のある話をしてくれた県立K1高校と
なんか、上から目線だと思ったというI学園の2校で、あとの高校については、記憶がごちゃごちゃにまざってしまい、
はっきりしないようです。
以下、学校別のコメントです。
<I学園について: 県内屈指の進学校>
はっきりいって、今の長男の実力では到底入学するのは不可能ですが、ブースが開いていたことと、知人のご子息が卒業されて九州大学に進学されたこともあって訪問しました。
説明する先生は、学校生活や部活についての話は、まったくなく、ひたすら大学進学と自行の受験準備について話をしていました。
・ 近年、現役進学率が落ちているのは、浪人して第一志望の国立を目指す生徒が増えたから。
東大、一橋を落ちて、慶応合格なら進学するケースが多いが、早稲田合格だと進学しないで、一浪する生徒が多い。また、1年浪人すると合格できる実力が付く。
・ I学園受験に際しては、まずは過去問を5年分、10年分とやること。
I学園は、それほど難問を出題するわけではないが、それでも公立に比べると難しい。
また、過去問をとくことで理科や数学で苦手な分野がわかってくる。
それがわかれば、苦手分野をつぶしていくという勉強ができる。
受験科目は、英、国、数、理、社の5科目で500点満点で、科目別の足切りはない(例えば、1科目でも50点を切ると不合格)ので合計の6割。300点を目指してほしい。
<県立K1高校について:2番手くらいの進学校>
今回の訪問で、親子とも一番印象がよかったという感想でした。
説明してくれた先生がとてもにこやかに説明をしてくれて、高校で生徒が充実した学校生活をおくり、なおかつ、国立大学をトップに進学実績もだしていることが理解できました。そのほかにも、
・ 放送部が県内でもトップクラスの実績。甲子園への実況も行った。動画の作成、編集もやっている。
・ 総合学科制をとっている。生徒が研究テーマを決めて、大学における卒論のような研究を行う。
といった、受験だけでない学問も楽しく身に着けられそうな感じがしました。
しかし、入試は難関ですのでかなりのチャレンジ校になります。
<県立M国際高校について:英語を強化。第二外国語あり>
M国際高校は最初にお話を聞いた学校で、うまく質問ができなかった部分もありますが。
・ 英語、国際交流に力を入れている。海外への研修旅行がある。
・ 男女比は、3対7で女子が多い。
・ 高校2年生から、中国語やドイツ語などの第二外国語を選択する。
・ カリキュラムが文系中心となり、理系の大学に進学するのは難しいかもしれない。
といった話を聞きました。
長男は、女子が7割という話にひっかかり、男女半々のほうがいいなあとつぶやいていました。
<県立Y高校:2番手くらいの進学校>・ 園芸学科があり、敷地が広く畑もあるそう。
・ 優秀な生徒は、国立大学、慶応、早稲田にも進学。真ん中くらいの成績でもMARCHには合格する。
・ 自由な校風で3年生になっても、勉強と切り替えながら学祭にかかわり続けている。
<県立K2高校:3番手くらいの進学校>
・ 自由な校風でほとんど大学に進学する。
・ 受験をするには、中学3年間の内申点(5点 x 9科目 x 3年 =135点満点)が100点は必要。
<私立C高校:特進から商業科まで>
・ 近所にある私立高校。特進クラス、進学クラス、商業科というクラス編成。
・ 特進は毎日7時間授業があり、塾のような雰囲気と理解すればよい。大学への推薦制度は使わないで一般受験を推奨している。
・ 商業科は簿記を授業で行う。
<県立IS高校、K3高校>
・ わりと近所にあり自転車で通学できる高校。
・ 大学ではなく専門学校に進学する生徒もいる。
・ あまり印象に残っていない。
そのほかにパンフレットだけもらった高校もありますが、いろんな学校のブースを回って説明をしたことは長男にとって、K1高校に行きたいと思ったと話していましたので良かったと思います。
しかし、大きくいって県立高校と私立高校の内容はずいぶん違うなあと感じました。
県立高校は、偏差値順で区切られていて学校内のカリキュラムの選択は、せいぜい
文系か理系かくらいになるイメージですが、私立高校は、特進クラスを筆頭にスポーツクラスもあったり、どういう感じになるのか自分が経験していないのでわかりにくさを感じました。
余談ですが、最近、UK(イギリス)に在住の友人と話をしたところ、UKでは高校入学の段階で大学進学を目指すコースにするのか、実学コースにするのかを選択しなければならず、9月入学なので、あと数週間で結論を出さなければいけないので悩んでいると話していました。
自分の理解として(間違っているかもしれませんが)、アメリカの教育はエリート教育は、大学、大学院が重要で、地域の普通のハイスクールからでも優秀であれば進学できるのに対して、欧州は、高校入学時から大学進学コースとそれ以外にわけられてしまうのが違うなあと感じました。ドイツも13歳でギムナジウム(大学進学コース)に進学するかどうか、わけられると聞いたことがあります。(大学進学しない場合は、例えば職人とか肉屋と専門的な職業教育を受けることで社会人として自活していけるようになっているようです。)
長男も、今後の人生の選択の時が近づいてきているのを感じる日々です。なんとか、後悔のないように納得できる進路に進んでもらいたいと願うのみです。