• ~サラリーマンパパの子育て教育いろは~

李登輝元総統逝去

台湾の李登輝元総統が逝去されたのを聞いたのは、

昨日(2020/7/30)の21時頃だった。

 

もちろん面識があるわけではないが、

自分が20代の頃から尊敬する偉大な人物で、

90年代に発表された「台湾の主張」は購入して

何度か読み直したし、小林よしのり氏の

「台湾論」で紹介されていた、

小林氏と李登輝元総統のインタビューも

とても印象に残っている。

 

実は、子供たちの名前にも李登輝元総統と

もう一名の尊敬する台湾人の先生から

勝手に名前を一字いただいた。

 

なぜ、それほど李登輝総統を尊敬しているのか。

子供に説明をするとしたら、

 

「切れ味の鋭い頭脳をもった冷徹な現実主義者であり、

同時に情熱をもった理想主義者である」

 

ということになるのかもしれない。

 

台湾について、新聞では産経新聞が一番詳しく、

先ほどコンビニで購入した。

 

李登輝総統については、

 

民主先生=ミスターデモクラシー

台湾民主化の父

 

といったキーワードとともに日本と台湾の

友好関係を確立した功績が紹介されている。

 

日本統治下の台湾に生まれ、

京都帝国大学在学中に学徒出陣、

陸軍少尉として敗戦を迎え、

台湾に戻ると国共内戦に敗れた

蒋介石が率いる国民党が中国大陸から

やってきて(外省人が)台湾を支配する。

 

日本統治時代から台湾に住む(内省人)

の知識人(日本式の教育を受けた)

を弾圧(2.28事件)された時代をくぐりぬけ、

農業学者としてアメリカにも留学、

アイオワ大学やコーネル大学に学んだあと、

台湾に帰国、国民党に入党し、蒋経国総統の死後、

総統の座を引き継ぎ、さまざまな改革を実現させた。

 

1996年に総統の直接選挙制度を導入し、自ら出馬、

中国の軍事圧力にアメリカが空母を派遣する中で

行われた総統選挙で圧倒的な支持を受けて当選された。

この時の報道は、記憶に強く残っていて、

台湾市民とともに時代を作った熱気を感じた。

 

その後、台中地震、東日本大震災、台湾新幹線の開通などを

通じて日台関係はどんどん良くなっていったと思う。

 

李登輝総統がいなければ、こうしたことは決して起こらず、

台湾は中国に武力併合されていたかもしれない。

 

実は、来日されたときの講演会に行こうとおもったことも

あったのだが、自分の体調が悪くていけず、Youtubeで講演会の

動画を視聴しするのみになってしまったこともある。

 

李登輝総統の生き方は、私利私欲ではなく、古き良き日本人の

侍スピリッツを体現していたのではないかと思う。

 

台湾については、ずっと興味と関心をもち、本を読んだり

報道をみていたが、まだ行ったことがない。

 

今はコロナで旅行することは不可能だが、

長男は小籠包が好きだし、現代史を体感するためにも

近いうちに訪問したい場所である。

 

李登輝総統の逝去に、心よりご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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