ここのところ、バタバタしていたのと香港出張のため、ブログを更新できていませんでした。
ようやく、出張から帰国して二男の運動会も終わったので久しぶりにブログを書きます。
といっても、今回は1年前に亡くなられた、私の海外ビジネスの師匠であるミスターTを偲んで香港で仲間と話してきたことのみです。
私が思い出すのは、役職とか関係なく、ビジネスのプロにならなければいけないとよくいってたことです。
「そんなところに行くのは、竹槍で戦ってこいっていうようなものですよ。」
といったら、
「相手は丸腰かもしれませんよ。」
と即座に切り返しをされるような方でした。
私は海外事業管理という立場で、販売会社をみる立場が長かったのですが、香港の先輩たちは、生産を支えてきたかたたちで、納期やコストについて、販売会社と生産側は利害が相反することが多い関係になります。
それでも、ミスターTは、
「めちゃめちゃ頭が切れる人だった。いま、ここにいる誰もできないように外人ともひるまずに、交渉したり、切り返しができる人だった。
あるヒット商品を某国から仕入れたときには、10万個を越えたら仕入れ価格を高くするという普通とは反対のだれも考えないようなことをしてビックリした。10万個を越えれば、充分もうけられるし、ブームにもなるし、社会現象にまでなったなら、コピーメーカーも便乗してもうけたいならすればいいので初めのコストを下げるということだった。
コピー品さえ太刀打ちできない売価によって初期段階で市場を席巻するという発想がすごかった。」
「仕事をしていく上でナイスガイ、いいやつといわれるのはよいことではなく、タフガイ、嫌なやつだけど仕事はできる、まかせられる。信頼できる。にならなければいけないといいながら、相手が何人であろうとも対等に渡り合っていた。
仕事に命を懸けてされてるから、覚悟は覚悟は伝わってますし、敬意をもたれていた、カリスマというかいらっしゃるだけで場がピリッとしていた。」
「地位が高いのにも関わらずみんなで作り上げて売っていくという姿勢があった上司だったのがすごいところだった。
往々にある事が権力を手に入れたら人間少なからず横柄になるという事なので、どんなに上の立場になろうが自分らしく、相手も思いやり、遊びも一緒にできた人というところがミスターTだったのだろう。」
などの話で偲びながら献杯してきました。
とてもかなわない、足元にも及ばない方ですが、思いを少しでも引き継いで、外国人相手のビジネス、頑張ろうと思います。